寒あけを告げる春祭り
立春に行われ、御嶽教中正講社の行者が中心となって行う神事。渋温泉から上林温泉の上林不動尊まで猿田彦命などにふんした行者さんたちが赤や青のお面をかむり、所々に張られたしめ縄を日本刀で切りながら進んでいきます。不動尊では、湯加持や千駄焼きなどの行事が行われます。
降り下ろした日本刀で、しめ縄が切られると周りからは拍手が起こる。
湯加持の様子。
大釜に沸かした湯や熊笹を湯に浸し、周りの見物人にふりかける。この笹を持ち帰り家に下げておくと家畜が病気にかからないと言われているそうです。
千駄焼き行の様子。
厄除け、病気、豊作などの祈祷がされ、まだくすぶってる薪の上を素足で行う火渡り行です。
最後は、お供えした餅の護符やミカン、ピーナッツなどがまかれます。これらの護符を食べると一年中風邪をひかないんだとか。
所感
地元の人たちの年中行事という感じですが、上林不動尊は、温泉に入るサル(スノーモンキー)で知られる野猿公苑への通り道にあるので、海外からの観光者も大勢見られていました。暦では春の始まりですが、こちらはまだまだ冬、春の訪れはまだまだ先といった感じでした。