何度か訪れている長野市の松代町にある「加賀井温泉 一陽館」の紹介です。加賀井温泉というのは古い名称で現在は松代温泉となっています。一陽館はいまでも加賀井温泉の名前で呼ばれ地元の人から親しまれているそうです。約200年前に開湯した古い歴史のある温泉なのですが、何よりもすごいのが濃い成分の温泉で、いたるところが温泉の析出物でまっ茶色になってます。初めての時には、ご主人が、浴室、露天風呂、トイレ、内湯から外湯への移動、置き引きに注意等々、利用の決まりなどを丁寧に教えてくれる。炭酸が泡立っている源泉槽も見せてもらえます。
歴史のある湯治湯
加賀井温泉の歴史は古く、鎌倉時代に日蓮上人が佐渡に渡るときに入浴したと伝えられ、戦国時代には、武田信玄が川中島の戦いで負傷した将兵を癒やした温泉とも言われている。江戸時代には、土地の人に湯治湯として親しまれていたのだとか。
加賀井温泉一陽館は、大正時代終わりから施設を造り、昭和の初めに一軒宿として開業したそうです。現在、宿泊施設は休館中で、日帰り入浴施設としてのみの営業となっています。
駐車場にから歩いて行くとまず右手に休憩所の建物があります。750円で8:00~16:00まで利用できる。
左手の建物に受付があります。「一浴料金所」の看板、こちらでは日帰り入浴のことを一浴というみたい。
※料金は2014年4月より、大人300円→400円、小人100円→150円に改定されてます。
これが内湯。入口を入ると下駄箱と小さな脱衣所があります。この写真の右側もスノコがひいてあり脱衣スペースとなってます。湯船は細長く、もとは木製?のようですが、湯の析出物に覆われて何でできていたのかわからない感じに変化しています。源泉は入口側から奥に向って掛け流されてます。もとの湯の色は透明で、成分が空気に触れて色が変わるようです。この日はちょっと緑がかった土色。源泉温度が40前後で掛け流されているので、ぬる目の湯にゆっくりつかれます。
内湯から外湯へは、いったん内湯の出入口から出なければなりません。男性はタオル1枚を腰に巻き、女性はバスタオルなどを巻いて、サンダルを履いて歩いていきます。この源泉のパイプの向こう側が混浴の外湯です。
こちらが外湯。四角い湯船が2つ並んでいます。内風呂とは異なる源泉で、奥に見える方が40℃ぐらい、手前のまっ茶色の方が38℃ぐらいのかなりぬるい湯になってます。屋根がついてるので雨の日でも大丈夫。外湯はかなりぬるいので何時間も入っている方もいるそうです。
とにかくすごい、湯がまっ茶色!いたるところが成分の析出物で覆われています。
内湯の源泉とブレンドしているのか、ちょっと温かい湯船の方が薄い色になってます。
所感
とにかく温泉の質がすばらしい!大正時代のから続く建物や湯治湯の雰囲気もいい感じで何度も足を運びたくなる温泉です。
施設情報
施設名称:加賀井温泉一陽館
住所 :長野県長野市松代町東条55
電話番号:026-278-2016
入浴時間:8:00~20:00
入浴料金:大人400円、小人150円
定休日 :不定休
入浴施設:内湯-男女各1、外湯-混浴1 100%源泉かけ流し・加温加水なし
泉質 :含鉄ナトリウム・カルシウム-塩化物
その他 :自噴する源泉が2つ、41℃で毎分750リットル→内湯・39℃で毎分2000リットル→外湯
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