登山道具や新しい登山用品を紹介しているサイトやブログはたくさんありますが、何をもっていくべきかわからなくなっていませんか。昨今登山のスタイルは多様化していて、様々な楽しみ方があります。このサイトでは、体力やレベル、山の難易度に関係なく、必ず最低限持っていく必携アイテムを紹介しています。

登山装備の選び方 間違った思い込み5つ

  • 日帰り・里山だから大丈夫
  • 晴天だから大丈夫
  • あとは下るだけだから大丈夫
  • 暑がり・汗かきだから薄着で良い
  • 初心者だから安いもので十分

上記の思い込みはありませんか?

「必携品」というのは、いわゆる遭難や事故を防ぐためのものです。遭難というと大げさに聞こえるかもしれませんが、事故が起きた後の応急処置や保険ではなく、どんなレベルでも始めからエネルギー不足や体の冷えが起きないように事前に整えて歩くのが登山の心得です。

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「日帰りの軽登山には関係ない」は大誤算

必携アイテムというのは基本的に自分を守る保険道具。自分が行く軽登山には関係ない、グループで行くから大丈夫、快晴だから必要ないというのは大間違いです。
登山はケガ・病気・死のリスクを伴う趣味です。ニュースやインターネットでの発表数は”警察が知っている件数”で、実際にはたくさんのケガ人、低体温症、なんとか夜に下山したという山行が日々起きています。それは難易度の高い山よりも、里山や易しい登山道で起きていることの方が多いのです。

必ず使うわけでもないので、出来るだけコンパクトで軽量、代用できるものを賢く選びましょう。

初心者よりも経験者の事故が多い

ほとんどの事故のケースの原因は過信です。警察を呼ぶほどの事故は圧倒的に中高年が多いですが、若者だって現地でケガはしています。勢いだけで進み、体調不良を感じても無茶をするので高山病になることもよくあります。
中高年に道迷いが多いのも「昔ここに来たから、何度も来てるから」という自負。経験があるからこそ「これくらいの状況は昔に何度もあった」「いろいろ大変なめに合ってるから大丈夫」といった自信が大きな誤算を生みます。

ケチるのは大ケガのもと

登山という趣味は簡単に始められるけど、意外にもお金はかかります。現地へ行く交通費だけでなく、その登山口までの特別なバスやタクシー代。割高の宿泊費や飲食代。そして登山用品はそれぞれ数万円...
できるだけ出費を抑えるために、すべてテント泊にする、重くても自炊する、小屋の水は高いから買わない、安い登山用品で済ませる、保険に入らないといったセコい選択で周囲に迷惑をかけたり、命を落とすなんて馬鹿げています。

小物や食料は適当でも、自分の身を守るものには最低限の出費は覚悟する自己責任は必要です。
上級者だって易しい山でケガはします。下山はいつでも「運良く無事に下りてこれただけ」と思うようにしましょう

登山用品に消耗品はほとんどありません。1度高品質の物を買えば、10年近く使えます。私は1年に50座以上登りますが、新しく買うものは数年に1度靴下くらいですね。登山ブームによってどんどん新しいブランドができて価格幅も広がりました。人が使っていない物を選んで個性を出すのではなく、現地の山で使っている人が多いものを選ぶのが賢明でしょう。もちろん古参者は新しいものと機能にも目を向けるべきです。

安全な登山のために抑えておきたいポイント3つ

登山の寒さ、汗冷え対策を怠らないこと

夏だから、汗かきだから...という理由で保温性や透湿性のない衣類で歩いていませんか。後に体の芯まで冷えて低体温になり、どんどんペースが落ちていきます。
インナーとレインウェアは慎重に選びましょう。
私のおすすめは高透湿ウェアとメリノウールです。
>>登山での高透湿レインウェアは万能でおすすめ。

登山ではこまめな水と栄養補給でシャリバテや高山病を防ごう

水分不足は熱中症、高山病、こむら返りなど様々な問題を引き起こします。体を冷やさないために白湯を飲むのも効果的。
>>登山の必需品 第1位は水

食事は食べやすくて高カロリーの行動食をうまく取り入れるのがコツです。非常食としても必ず装備しましょう。
>>行動食と非常食のおすすめはこちら

必ずバッグに忍ばせておきたい必需品

初心者には使う場面が想定できず、スマホを頼って装備しない人が多いのがヘッドライトです。登山に「予定外」は付きもので、下山が遅れることもしばしば。山は15時をすぎると急激に暗くなます。
もちろん道迷い、遭難の場合にもライトがなければ何もできません。緊急時に生死を分ける道具です。
>>登山のヘッドライトはコスパで選ぼう ブラックダイヤモンド

バックパック、ポール、登山靴はもう少し後から買い足していこう。